
エマには何を言っても良いの。
だってエマは クチのきけない唖者(あしゃ)の
女だから⋯あなたの秘密が
漏れることは決してありません。
お兄様の挨拶すらも無視しなきゃいけない
初めての「即尺コース」は そんな物悲しい
設定で楽しんでいたの

めげずに果敢に話しかけてくるんだもん!
思わず笑いそうになっちゃったよ

全然めげない⋯けど、あくまで落ち着いた
口調のあなた様は、まるで祠のモノノ怪の様。
モノノ怪に魅入られた人間は、何度も何度も
話しかけられるけど、決して返事をしては
いけないの。返事をしたら最期、
完全に取り入られてしまうから。
時には子供の泣き声で⋯時には母親の
声色で興味をひいてくるけれど⋯
決して返事をしてはいけないのが
古くからの村の言い伝え。
でもね。人間の村で 親にも先だたれ、
クチのきけないのを良い事に 男衆の慰み物に
なって孤独に生きている唖者のオンナは、
むしろ モノノ怪に取り入られたいのです、
それなのに返事が出来ず、その術が無い。
クチのきけない唖者(あしゃ)のオンナと、
異形の者のカップリング⋯
いいな!グッとくる🫠


最後は人間に戻ったあなた様と、
体温が溶け合うくらい ぴったりひっついた
湯船では なんだかギャップを感じて
愛おしくなりました

まるで「シェイプ・オブ・ウォーター」
みたいな時間だったね𓆛𓆜𓆝𓆞𓆟
またね


🐇月の真珠 五反田駅・雨宮えま
