
夜は 横浜のナイトクラブで働く、
天真爛漫な人気者。
男を喜ばせる事が 生き甲斐で、
誰とでも寝るが、唇だけは 大好きな
パパや 若い恋人にすら 許さない。

初めて この映画を見た十代の時、
ひたすらユカの小悪魔さにウットリして、
心の弱いパパを可愛いと思っていたっけ。
もう少し大人になってみて見ると、
狭い世界の中で生きてきたユカは
まだとても子供だということ、
ユカの周りには まともで誠実な
大人がほとんどいないこと、
に気づいてしまい、心底 胸が痛くなる。
ユカはみんなに尽くしたけど、
ユカの事を考え、理解して
くれる人は 居ない。
仲の良い様に見える、
実の母親だって。

不思議で衝撃のラスト・シーンも、
これから 自分の為だけに
生きていけるチャンスを手にいれた
ハッピーエンドの様に思う様になった。
大人をたくさん恨んでも良いから、
横浜のどこかで、はたまた全然違う
場所で、その後、 彼女が幸せな
大人になっていたら良いなぁと思います。

令和でも通用する加賀まりこ嬢♡